Nov
21
【暗号通貨輪読会#13】Simplicity: ブロックチェーンの新言語
bitcoinのスクリプトを「普通のプログラムのように」書くためには
Organizing : 暗号通貨読書会・運営委員会
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Description
暗号通貨関連の論文(ホワイトペーパー)を読み、その内容を理解する論文輪読会です。 なお、こちらは上級者向けのものとなっておりますので、まだビットコインに触れたことのない方やこれから深く勉強されたい方は当イベントグループが別途定期的に開催しております「暗号通貨勉強会」の方に参加されることを強くおすすめします。
論文紹介
トランザクションの使用方式に柔軟性を持たせるため、現在のビットコインにはForthに似たスクリプト言語が搭載されている。 一般に、ブロックチェーンのスケーラビリティと攻撃耐性の確保のため、トランザクション中のスクリプト言語はその計算量 が過剰に大きくならないようにしなくてはならないが、現状では署名の検証の回数を数えるという原始的なものに止まっている。
Ethereumの場合、EVMと呼ばれるインタープリタを用いてプログラムを実行するが、このプログラムはtransactionとstorageの状態両方の関数なので、プログラム作成時に結果(及び消費するgasの総量)を知ることが必ずしもできない。 このようなEVMの特性、及びそのプログラム記述言語であるSolidityの複雑性から、コンパイル後プログラムが壊れる事例が見られ、the DAOやParityクライアントのバグがその最も有名な例である。
BitcoinのスクリプトやEthereumのEVMに対する改良案として、静的型付け・コンビネータベースで、ループ及び再帰のない関数型言語であるSimplicityを提案する。これは形式証明支援システムCoqを用いており、Bit Machineと呼ばれる抽象機械を用いて時間計算量と空間計算量を推定できる。 また、チューリング完全でないため、計算量の上限をあらかじめ定めることができる。
これらの特性により、より安全でユーザーフレンドリーなスマートコントラクトの構築が可能になる。
論文情報
- Title: Simplicity: A New Language for Blockchain
- Author: Russell O’Connor
- Article: https://blockstream.com/simplicity.pdf
- Published: 2017/10/30
発表者
宮本 丈(みやもと じょう)
- campfire株式会社 社員
会場
今回は campfireのセミナールームを使用します。
渋谷駅が最寄りになります。渋谷ヒカリエ横の渋谷東口ビルの5Fです。
タイムテーブル
時間 | タイトル | スピーカー |
---|---|---|
19:00-19:30 | 受付 | |
19:30-19:40 | はじめの挨拶 | スタッフ |
19:40-21:20 | 輪読会 | 宮本 |
21:20-21:30 | おわりの挨拶 | スタッフ |
21:30- | 撤収 |
持ち物
- 読書対象のホワイトペーパー(印刷またはKindle等にダウンロードを推奨)
- 参加費
- やる気
講演スタイル
講演者が対象となるホワイトペーパーを読み、理解した上でその内容を伝えるというスタイルで行います。 一般参加者の方は事前に深く読んでおく必要性はありません。
ただし、より深く理解するためにも、目を通しておくことを推奨します。
参加費/懇親会費について
今回は無償で会場を提供いただきましたので、参加費は無料です。 懇親会に参加される場合にはお飲み物・お食事代として1,000円負担していただきます。
なお、支払方法は
- CoinTip
- Bitcoin
- 現金
のいずれかでお願いいたします。 CoinTip払いの方は予め CoinTip にデポジットいただいたうえで、受付でスタッフ (@Derorisan) 宛に送金を行ってください。